![]() |
本編の主人公。
4年前、山部医院の前に倒れていたところを助けられた。 記憶と言葉を失っている。 共に助けられた兄の努力によって十紀だけは引き取り先が見つかり、八王子の後見人の元へ。 そこで4年の歳月を過ごす中で、繰り返し自分の前に現れる黒いわだかまりを見る。 やがて中学生になった十紀は黒いわだかまりを目にし、同時に兄の死を伝えられる。 十紀は、黒いわだかまりと、自分の言葉と記憶の喪失があの山奥の古い建物にあるのではないかという漠然とした想いから旅立つことを決める。 |
東京の出版社夏冬文芸の編集者。
飄々として捉えどころがない性格。 大正時代の文学作家、折田草一の遺稿の存在を知り、彼の足跡を追って山部医院へとやってきた若者。 山部医院の入院患者・宇多原康庄が折田草一ではないかと推測を立てている。 嫌いなものはネズミ。 好きなものはカレー。 |
|
![]() |
山部医院の経理をしている女性。
明るく女性的な性格だが、感情を内面にためてしまうところがある。 川崎十紀が倒れているのを医院の前で発見した人。 その後、連時が医院に入院すると、連時の世話をするようになる。 連時のことがずっと気になっていたが、連時はそれに対し「受け入れられない事情がある」とだけ語る。 そしてそのまま連時は死んでしまう。 失意の中で、連時に対する想いが消えることなくつのり続ける。 |
|
山部医院に入院している患者。
大人しい女の子。人見知りでほとんど一人で遊んでいる。 ただ、本当は外で誰かと遊ぶのが大好きで、十紀とも一緒に遊んで欲しいと思っているのだが、なかなか言い出せない。 実の母親と死に別れ、今では義母がいる。しかし実の母のことが忘れられず、義母に懐こうとしない。 死んだ母の写真を大切にしており、その写真があれば母に会えると信じている。 服装は普段から高梨さんの趣味で、かわいフリフリの服装を着させられている。 |
|
![]() |
山部医院の入院患者。
十紀の兄連時と深い関わりを持っているらしい。 何かを内に溜め込んでいるような、重苦しい顔でいることが多い。 十紀の顔をみて驚いた表情を見せるが、深く口を閉ざし、何も語ろうとしない。 黒いわだかまりの正体を知っているらしい。 |
|
山部医院に務めるたった一人の看護婦。
看護学校の研修中、仙台市内の大学病院で山部貴志郎に出会う。 卒業と同時に山部医院に就職。 患者の世話から家事全般までをほぼ一手に引き受ける忙しい人。 特に厨房は彼女の独壇場。食事中に好き嫌いを言うと、次の食事でそれが2倍の量になって返ってくる。 元気があって山部医院のムードメーカー。いつも何かをせかせかとやっている。 |
|
![]() |
仙台の大病院に勤めていたが恋人の死に直面して、自らの医療に限界を感じ、無き父が古い洋館を改築して建てた山部病院へと帰ってくる。
しかし経営は芳しくなく医院を閉鎖しようと考えている。 仕事に対して真面目すぎるところがある。いつも何か心配しているような表情。 真面目で強い責任感を持っているが、その重みに耐えきれない面がある。 絶えず理想を追う人生に疲れ気味。 |
■白鷺館編■
![]() |
白鷺館編の主人公。
若き小説家の卵。 小説では生計が立てられないために、家庭教師として白鷺館を訪れる。 しかし、本当の目的が別にあるようだ。 線が細く、思慮深い顔立ちだが、根暗な感じはあまりない。 どちらかといえば優しい人というイメージ。 服装はシャツにズボン。 書生らしく余り金は掛かっていなさそうだ。 |
仙台の地方財閥である小田財閥の当主・小田和太の長女。幼い頃から病気を患い、4年前から
彼女の療養の為に建てられた白鷺館に住んでいる。 父親が仙台で仕事をしているので実質的な白鷺館の主。性格はいたって穏やか。聡明で色白の美人。 基本的に館の中で生活しているが、たまに外に散歩に出て執事の木原に怒られている。 館に住んでいる人をとても大切にしているようだ。 |
|
![]() |
若くして家を継ぎ、日がな一日趣味に暮らす若隠居。
学生時代は民俗学を研究し、現在でも趣味で地元の伝説を調べている。 白鷺館にはこの地方の史料が多く保管されており、それが目的でしばしば白鷺館を訪ねている。 彼の家を訪ねてきた折田と親交を持つようになる。 おっとりとしていて人がいい。好んで難しい言葉を口にしたがる。 |
|
仙台の地方財閥である小田財閥の当主・小田和太の次女。
人見知りをするが、仲良くなるととても明るく元気な性格。 普段は白鷺館ではなく父と一緒に仙台に住んでいるが、家庭の事情から主人公とともに白鷺館を訪れる。 勉強嫌い。姉のことをとても慕っている。 同年代の友達がおらず、少し寂しく思っている。 主人公の事は始めて会ったときからお気に入りで何かと主人公にからむ。 |
|
![]() |
若き建築家。
かつて東京の大手建築事務所に所属し、その才を知られていた。 四年前、小田家の依頼によって小田こころの為の別荘白鷺館を設計、建築する。 以後、小田財閥に属し当主・小田和太と事業を共にする。 主人公は彼が隠している謎を知るために、この館へと訪れることになる。 |
|
白鷺館に療養する小田こころのために雇われた小間使い。
何事に大しても前向きで、失敗にもめげない明るい性格。面倒見が良く、誰に対しても親切に接する。 楠原のことが好きで互いに想いあっているが、楠原がこころと付き合おうとしているのでとても悩んでいる |
|
![]() |
白鷺館で執事であり、また小田財閥の主幹企業である小田海運の要職にある。
孤児であった彼は、その能力を買われて小田家当主・小田和太に拾われた。 それから現在に至るまで公私共に小田和太の懐刀として彼に仕えている。 |